HOMEインドネシア イジェン山(青い炎の火山)

イジェン山(青い炎の火山)

Note   2021年02月10日更新

前提の話

2019年8月に旅行した時のものです。※価格やツアー内容は旅行当時のものです。
バリ島発のプライベートツアーを利用しました。

イジェン山(Gunung Ijen)について

インドネシアのジャワ島(首都がある島)の一番東に位置するバニュワンギという町の郊外にある火山です。標高は2,799m
青い炎が見える火山として有名です。
山頂のカルデラには世界最大の高酸性火口湖があります。水は強い酸性(つまり硫酸)で、生物は住んでいないらしいです。

イジェン山の火口湖
イジェン山の火口湖

青い炎について

おそらく硫黄を含んだ火山性ガスが燃焼しているから炎色反応で青い炎が見えるのかと思います。

最初は遠くから見るものだと思っていましたが、意外と近くまで行きます。というか、火口に着くまで見えません。しかも煙がすごいので、煙が晴れた時だけ見えます。ガイドに「あそこに見えるよ」と言われて、「あー見えた」といった感じでした。ガイド曰く見れないこともあるそうです(特に雨が降るとだめらしい)。8月ごろは見える確率が高いそうです。

撮影について

人がとても多く(祝日に行ったからという可能性がありますが。。。)、足元は岩場で、煙の晴れた瞬間だけ見れるので写真撮影はまあまあ難しいかと思います。特に誰かがフラッシュをたくとフラッシュが煙に反射して白飛びして撮影出来ません。三脚があった方がよりきれいに撮れるかと思いますが、三脚を設置するのは難しく、かえって荷物が増えるだけかもしれません。

イジェン山の火口付近
イジェン山の火口付近。左側が火口で、作業をしている人が硫黄の採掘者です。

ツアーについて

今回はBali Java HOLIDAYS Tour & Adventureという会社を利用しました。
2人で4万円位でした(入場料、移動費、ホテル代込み、食事代等は別途)。おそらくツアーの中では高い方かと思います。コスパの面では少々微妙ですが会社の対応は良く。ドライバーもガイドも丁寧でした。まあ、事前のリクエストをドライバーさんが把握していたので、良い会社だと思います。(チャーターをお願いした時にドライバーさんは集合時間しか知らないとか途上国あるある)
バニュワンギまで自力で移動出来るならバニュワンギ発のもっと安いツアーがたくさんあります。

工程

10:00 バリ島のホテルピックアップ(空港近く)
12:30~13:30 タマン・アユン寺院観光
14:30 昼飯(Soka Indah Restaurant) 別料金
16:50 フェリー乗船
16:50(時差-1) フェーリー下船
17:00 ホテル着 夕飯代は別料金
0:30 ホテル出発
1:30 駐車場着
2:00 登山開始
4:00 火口に到着 30分位は滞在
5:30 日の出鑑賞
7:30 登山口着
9:30 ホテル到着 シャワー 朝食(朝食は込み)
10:30 ホテル出発
11:00 フェリー乗船
13:00(時差+1) フェリー下船
16:30 コーヒーのお土産屋?で休憩(スケジュールの都合上昼飯が抜きになりました)
17:15~18:30 タナロット寺院観光(サンセット)
20:00 空港着

コメント

登山の際、ガスマスクとヘッドライトはツアー会社で貸してくれます。ただし、今回は持参したのでレンタル品の性能は不明です(しっかりしている様に見えたが、フィルターを交換しているかは不明)。

登山について

1:30過ぎくらいに駐車場に着いたと思います。で、トイレ(IDR2,000)などを済ませて2:00頃に登山を開始したと思います。駐車場には露店等もあり、いくらか忘れ物を買うこともできます。
ちなみにトイレはシャワーで流すタイプなので、厚着をしての「大」は大変だと思います。床はびしょびしょで便器は無かったです。

駐車場から2,386m地点までは舗装された道を上ります。休憩込みで1時間半くらい?歩いたかと思います。途中に休憩場所があったり、登山がつらい場合はタクシーなる乗り物に乗れます(車いすのようなもの。価格は不明)。

イジェン山の登山道
イジェン山の登山道。車いすのようなものがタクシーです。

2,386m地点に到達後、いよいよガスマスクをつけて岩場の崖を下ります。ここは人が多いうえに斜面が急なので危険です。滑って転んでいる人もいました。また、落石もあります。人が多いので渋滞が激しく、反対方向(登り)に行く人が途切れるまで待つようなところもありました。この崖地を30分程度かけて下ります。火口の標高はおそらく2,150m位なので200m位下る必要があると思います。足元は明るいので、それは助かります。(人が多いので誰かしらのライトが当たっているので)。荷物は手に持たず、両手は開けておいた方が良いです。

イジェン山の登山道(火口側)
イジェン山の登山道(火口側)。人が連なっています。

帰りはまた崖地を登って行きます。2,386m地点に戻ってからお鉢を少し回って朝日を見ました。

イジェン山からの日の出
イジェン山からの日の出

装備について

必須

  • ガスマスク(硫化水素対応)
  • それなりの靴
  • 防寒着(そこそこ標高が高いので寒いです)

あった方が良い

  • ゴーグル
  • ヘッドライト
  • 手袋(軍手)
  • カッパ(硫黄対策)

ガスマスクは必須です。硫化水素対応のものを買いましょう。花粉用のものでは到底耐えられないと思います。自分は一呼吸だけマスクを外してみましたが、むせました。
まあまあ高地に行くので防寒着は必要です。ただ、歩いている間は少々暑いかもしれません。また、硫黄臭が付くので捨ててもよいものか通気口のないカッパ(安いビニールカッパ)を用意した方が良いと思います。また登山道はすごく埃っぽいです。カメラは壊れませんでしたが、ある程度埃に気を使った方が良いと思います。
崖地を歩くので靴はしっかりしたものの方が良いです。登山靴じゃなくてもせめて滑らないやつを用意してください(しかも硫黄臭か硫酸でダメになる可能性があります)。

感想

行って良かったか?と聞かれれば良かったです。おすすめか?と聞かれれば微妙な所です。やっぱり青い炎は見る価値がありますし、景色も良かったです。毒ガス(笑)の中登山するのも良い経験でした。ただし、かかるコスト(お金にしろ、時間にしろ、体力にしろ)が感動に比べてやや高めだと思います。(「うひょー地球は生きてるぜ!」系ならハワイ島の方がすごかったです。)

めったに行ける所ではないので、(登山とか)工程まで楽しめる方には良いと思います。もしくはバリ島に行ったついでとかなら良いと思います。

ちなみに登山ですが「まあまあ大変でした」って所でした。ただ、普段運動をしない自分でもサクッと登って帰ってこれました。富士登山よりは楽かなと思いました。

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